生活習慣病(糖尿病) [犬と快適に暮らす]

犬や猫の糖尿病は、人間のそれと、病気のメカニズムから治療法まで似た部分もあり、何かあれば、すぐに死と直結してしまう病気という点では同じです。

犬や猫が糖尿病にかかると、人間同様にインシュリンを投与する必要があります。人間なら、自分で注射器を使い、インシュリンを投与できますが、犬や猫は、自分で自分に注射をできるはずがなく、あなたが常に注射をしてあげなければなりません。

また、きまった時間に注射をしていればいいわけではなく、低血糖の発作が起きていないかも、常に注意して観察する必要があり、ほぼつきっきりの看病が要求されます。

つまり、さまざまな疾患の中でもペットの糖尿病は特に、コントロールが難しい病気だということができます。症状が進行すれば、腎臓にも別の疾患が表れるなど、より生命への危険が高まります。

犬はメスがオスの2倍、猫は肥満だと4倍かかる確率が高くなるといわれ、去勢手術をしたオスの猫もかかりやすいといわれています。

異常に食欲が上がる、異常に水を飲む。これらがずっと続く状態だと、糖尿病の疑いがあります。それでも気づかずに放置すると、だんだん痩せ出してきて、糖尿性白内障も併発して目が白く濁る場合もあります。こうなると危険!

水の飲み方が尋常ではなくなり、その分、尿も半端ではない量をするようになります。膀胱にたまりすぎて、シートにたどり着く前にしてしまう場合も出てきます。進行すると、食べても食べても痩せてしまい、さらに「アシドーシス」へ進むと食欲がなくなります。この症状が出ると血液が酸性になってしまいます。その状態が長く続くと、昏睡を招いてしまう怖い症状です。

だいたい、白内障の症状が出れば糖尿病かも、と気づきますが、詳しく診断してみないと本当にそうなのかわかりません。早めに獣医師さんのもとへ連れて行くほうが無難でしょう。

インシュリン注射には注意点があります。注射をいつも同じ場所に打ち続けると体に炎症を起こす、ということです。だから首から尻尾まで、背骨を軸にした左右に、交互に注射します。8~10ヶ所に位置を変えれば、一巡するころには注射の傷も癒えて大丈夫です。

ところが肥満になると、体中に軽い炎症が起きているような状態なので、感染に弱くなっています。先ほどのパターンを使っても、同じ位置に注射し続けるような状態になってしまうので、糖尿病と肥満が合併していると面倒です。また、インシュリンが効かなくなったときにも、大量に水を飲むことがあります。


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