生活習慣病(よく見られる他の病気) [犬と快適に暮らす]

気管コラプス(気管虚脱)とは、気管にあるU字のような形をした軟骨の、口が開いた部分をふさぐように張られた膜がたるんだり、軟骨の丸いふくらみ部分が平べったくなる病気です。

空気がとおる気管がつぶれ、呼吸に重要な胸郭の働きが弱まり、呼吸がしづらくなります。呼吸がしつらいということは、「ハーハー」という激しい呼吸が不可能ということです。
犬は、呼吸によって体内の熱を逃がす構造ですから、夏場はとくに体内に蓄えられた熱を逃がせなくなり、体がヒートアップします。症状が進むと呼吸困難を起こし、失神して倒れるケースもあります。

肥満だと、軟骨を脂肪が圧迫するので、軟骨がよりつぶれやすくなり、病状を悪化させてしまいます。息苦しい上に暑苦しいので、犬にとってはまさに、踏んだり蹴ったりです。

ヨークシャーテリアやマルチーズなどによく見られ、バグやブルドッグなどの鼻ペチヤな犬種は、とくにこの病気にかかると呼吸がしづらくなります。

体内の老廃物や有害物質を濾過して取り除き、体内の水分量を調節する腎臓。この腎臓は1度障害を受けると、その部分は決して元どおりにはなりません。しかも、他の病気も誘発してしまいます。腎臓が病気になる原因として、他の「生活習慣病」が多数かかわっています。

つまり、「肥満」→「生活習慣病」→「腎臓病」という悪の連鎖が、存在するわけです。

消化器系の疾患でも、「肥満」が関係する場合があります。
脂肪分がやたらと含まれた食事を続けたり、日ごろから過食状態だと、消化不良を引き起こす場合があります。消化不良からは下痢や嘔吐が引き起こされますが、これらもひどくなると、脱水症状を引き起こし、体が重大なダメージを受けかねません。

犬や猫もガンにかかります。人間と同様に、高齢になるほど、かかる可能性も高まります。ガンになると、ガン細胞が次々と増殖して体中を蝕んでいくだけではなく、ガン細胞そのものに、せっかく摂取した栄養素を奪い取られるため、たとえ栄養が行き届いた食事をしても、十分な栄養が体の隅々にまで行き届かなくなり、どんどん衰弱してしまいます。もちろん、末期には強烈な痛みが生じる場合もあります。

ガンの原因はさまざまですが、人間と同じように、運動不足や偏った食事など、生活習慣も影響するともいわれています。

生活習慣が原因で引き起こされる場合もある病気はほかにもあり、例えば歯肉炎や歯周炎を含む歯周病、さまざまな皮膚病、犬の外耳炎などがあります。


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