ワクチン接種について再考する [犬と快適に暮らす]

予防接種で愛犬を感染症から守るため、知っておきたいワクチンのことをもう一度お伝えしますね。

ワクチンは、あらかじめ毒性をなくした、または弱くした病原体を接種することで、その病原物質を体に覚えさせ、体を守る免疫をつくるものです。そうすることで、愛犬に万が一感染しても発症しにくくなるのです。

ワクチンで予防できる病気は、発症し、悪化すると命に関わりかねない恐ろしい病気がほとんどです。もし感染しても発症しないように、または発症しても軽症で済むように、ワクチンは非常に大切なのです。
生まれたばかりの子犬は、初乳を飲むことによって、母犬から免疫をもらいます。その免疫は生後7週目ごろから減り、やがてなくなります。この時期の感染を防ぐために、生後6~8週日に最初のワクチンを接種します。子犬のワクチン接種は、子犬にとって恐ろしい複数の感染症のワクチンを単独で、または混合ワクチンとして接種することが多く、より確実に免疫をつけるために1~2回の追加接種を行います。しかし、ワクチンを接種しても、すぐに免疫がつくわけではありません。そのため、すべての接種が終わっても、その後2週間ほどは感染に気をつける必要があります。この時期は、不衛生な場所で遊ばせることは避け、他の犬との接触にも注意しましょう。

狂犬病のワクチンは、生後91日以降にあらためて接種します。予防接種でよく用いられる混合ワクチンは5種、7種、8種、9種で、それぞれ予防できる病気の数が違います。基本となる5種混合ワクチンで予防できる病気の中でも、犬ジステンパーと犬パルポウイルス感染症、犬アデノウイルスI型感染症(犬伝染性肝炎)は特に重症度が高く、「コアワクチン」として非常に重要視されています。7種以上には、ネズミなど野生動物の糞尿から感染するレプトスビラ病のワクチンが含まれます。感染の危険性が低い都会の室内犬の場合は5種でもかまいませんが、室外犬などで自然と触れ合う機会が多い場合は、7種以上を接種しておくと安心でしょう。

どのワクチンをいつ何回接種するかについては、愛犬の健康状態や体力、飼育環境などをみて、またその地方で流行っている感染症などの違いにより、獣医師に判断してもらうのがおすすめです。主治医の先生とよく相談して決めてください。


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